むかしむかし、ひとになるもっと前にはしっぽがありました。
その残りが尾骨です。
横浜の15年来のお客さまのお宅に、白猫の姉妹がいます。
一匹はきれいな長いしっぽ。
もう一匹はカギしっぽ。
きれいな長いしっぽの仔は、なんにでも興味があって機敏です。
そして、カギしっぽの仔は、動きがおっとりしていてぽっちゃり体型です。
MSIの6をやる時になって、むかし尾骨を打ってしまったことを思い出される方がいらっしゃいます。
西洋医学的には、尾骨に骨折、またはひびが入っても、特に処置はできないのですが、治ってからのケアーがとても大切です。
一度きずついた骨のまわりの筋肉は、萎縮して老廃物がたまりやすくなります。
この萎縮は、いずれからだ全体に影響を与えます。
尾骨の場合。
たとえば、それは足の運びのクセにつながるかもしれません。
もしかしたら、上半身のねじれになるかもしれません。
セッション6では、お尻の奥の深層筋を解放していきます。
具体的には、仙結靭帯・仙棘靱帯・仙腸靭帯・そして内閉鎖筋です。
この深層筋を解放することで、もどそうとしてもむずしかった足の運びのクセに気づかれることも多いです。
この、ひとにとってのしっぽを自由にしてあげても良いのでは?
この内臓とこころの中で、体壁系と内臓系というおはなしが出てきます。
体壁系とは、おおまかに言うとひとの外側の器です。
この中には、外皮と神経と筋肉が含まれます。
そして内臓系とは、腸管・血管・腎管という植物器官のことです。
体壁系の中枢が脳、内臓系は心臓です。
この体壁系の中の動きとして、感覚と運動というおはなしが出てきます。
筋肉と脳が両天秤で、そのバランスを神経がとっているんです。
つまり、ちいさな筋肉の萎縮もからだにとっては脳のはたらきにさえ影響を及ぼすということですね。
しっぽは、寝ている時には緊張を解いておとなしくなっています。
うれしい時には、きっとプルプルと動くはず!
ぜひ、しっぽに目を向けてあげてください。
今日のコラムは、この体壁系、尾骨についてのおはなしでした。
